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三が日 強豪牛が激突 新春3大会


三が日 強豪牛が激突 新春3大会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 沖縄闘牛の正月の風物詩といえる新春闘牛が元日から3日にかけて各地で開催される。初日の1日は今帰仁村営闘牛場で新春北部大闘牛大会(北部闘牛組合主催)、2日にうるま市の石川多目的ドームで新春華牛大闘牛大会(胡屋闘牛組合主催)、3日は新春南部大闘牛大会(南部闘牛組合主催)がそれぞれ開かれる(3大会とも琉球新報社共催)。3大会とも午後1時対戦開始。入場料は男性3千円、女性2千円、中高生千円、小学生以下無料。

■1日・北部大闘牛大会 シーの一番 新鋭牛同士好カード

錦大龍煌絆
名遁怒

 北部大闘牛大会では、シーの一番は新年一発目の大会の結びにふさわしい好カードだ。地元今帰仁の新鋭牛・錦大龍煌絆(にしきだいりゅうこうな)と若手のホープ牛・名遁怒(なとんどー)が激突する。錦大龍煌絆は6月に行われた本部闘牛大会でゆうな大翔龍と対戦し、持ち前のガン角を生かしたワリ技で勝利しデビュー戦を飾った。しかし、初陣で緊張したのか地に足がつかない様子も見られ、立ち上がりに不安を残す内容ではあった。

 一方、名遁怒は、3月の伊波大闘牛大会でデビューすると初戦こそは落としたものの、その後は武士、中堅の彪仁花形を撃破し、勢いそのままに好調をキープしている。両牛とも上位を目指していく上では互いに負けられない戦いだ。勝ち星をもぎ取り今後に弾みをつけるのどちらになるだろうか。

 その他にも封切特番戦の4連勝中の峯電機龍心王と軽量級の実力牛大蛇丸(おろちまる)の熱い対戦が期待される。



■3日・南部大闘牛大会 シーの一番 待望ビッグマッチ実現

彪獣王
友羽総業覇鬼

 シーの一番は軽量級優勝旗(琉球新報社杯)をかけて王者彪獣王(とらじゅうおう)と友羽総業覇鬼(ゆうはそうぎょうはき)が激突する。闘牛ファンはこの待望のビッグマッチが新年早々から実現することに耳を疑ったのではないだろうか。彪獣王は8月の夏の全島大会で常勝会(じょうしょうかい)テスリ華梨(かりー)を破り初の軽量級全島一のタイトルを手にした。11月の秋の全島大会では与那国同志号の挑戦を受けた。与那国同志号が序盤から繰り出す腹取り攻撃を巧みにいなし、徐々に自分のペースに引きずり込み初防衛を果たした。彪獣王は、試合の流れを読みペースをコントロールしながらいざという勝機を確実にものにする。

 対する友羽総業覇鬼は、左右のカケ技で相手をゆさぶりながら腹取りを狙うのを得意とする。同時に常に前へ前へと相手を押し込み攻撃の手を緩めないのも特長だ。戦歴は5勝1敗。唯一の黒星は5月の春の全島大会で勝山天王に接戦の末に惜しくも敗れたのみ。この一戦が友羽総業覇鬼の実力を闘牛ファンに知らしめ、人気を押し上げたのは間違いないだろう。直近では11月の秋の全島大会で4連勝中の武玄大力を難なく下している。

 (平川智之通信員)