【伊計島=うるま】うるま市伊計島の伊計島共同売店近くにある廃屋で12月19日、アーティストのDENPA(デンパ)さんとSAKU(サク)さんの2人が絵画やオブジェなどを展示した。アートによるまちづくりを進めている伊計島を支援する活動の一環。共同売店の開店100周年を記念して企画した。
作品を展示したのは与那城村農協出張所の跡地。2人は玉城正則伊計自治会長の提案を受け、作品を設置した。マンゴーのようなペイントをした漂流ブイ(浮き)や、廃棄されていたガスマスクを改変したオブジェ、抽象画などを展示している。
DENPAさんとSAKUさんは2017年ごろから伊計島のアート活動に参加してきた。
DENPAさんは「伊計島はアートの地というイメージが根付き、住民も以前よりも深いアートを楽しんでくれている。より発展した、ヤワじゃないアートを展示できるようになってきた」と話した。「アートを目当てに島を訪れる人が、この島の風景を楽しんでもらえれば、何か役に立てたと思う」と話した。
玉城自治会長は「今では『自分の家にも何か描いて』という島の人が出るほどアートが根付いてきた。地域活性化につながるといい」と話した。
(島袋良太)