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新洋など5社が海岸清掃 渡嘉敷 慰霊碑に千羽鶴奉納も


新洋など5社が海岸清掃 渡嘉敷 慰霊碑に千羽鶴奉納も
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【渡嘉敷】建設業の新洋(浦添市、新垣守泰代社長)の社員10人と岡山県岡山市の木質構造材を生産販売する院庄林業会社の社員15人は12月8日、渡嘉敷村で共同クリーン活動を実施した。「渡嘉敷 ちゅら島ビーチクリーン作戦」と銘打つ社会貢献活動の一環。1泊2日の日程で渡嘉敷村を訪れ、観光名所の阿波連、渡嘉志久の両ビーチなどのゴミ拾い、漂着物などの回収作業の奉仕活動を展開した。昨年も実施した。

 賛同する県内企業のISSHO建築設計、ユートピア設計、琉球工舎謙信からも社員計5人も参加した。今回は、首里城本殿の復興作業に携わる宮大工で、琉球工舎謙信で働く儀間謙信さん(40)も復興作業の合間を縫って特別参加した。

 一行は、クリーン活動の合間に、村の慰霊碑「白玉之塔 集団自決跡地」を初めて訪れた。木で折った千羽鶴を奉納し、黙とうをささげ、み霊を慰めた。

 新洋の創業者で新垣社長の祖父の故新垣守信さんは渡嘉敷村出身。17歳の時、渡嘉敷村の集団自決「強制集団死」を体験し、九死に一生を得た。

 新垣社長は「会社があるのは祖父が集団自決を生き延びたから。参加者全員に島の悲劇を知ってもらい、恒久平和を願いたいと思い慰霊碑参拝を行った」と話した。

(米田英明通信員)