豊見城市与根の三角池で30日、クロツラヘラサギ約20羽が確認された。漫湖水鳥・湿地センターによると、越冬のため飛来し、1年でも多くの個体数が見られる時期だという。三角池のほか、水鳥の重要な渡りの中継地としてラムサール条約に登録されている漫湖にも飛来する。
東アジアのみに生息する絶滅危惧種で、丸いくちばしの先端を水中で左右に振ってえさをとる行動が特徴。この日は、群れで羽を休める姿が確認された。
同センターは2月4日、開館20年と2日の「世界湿地の日」にちなんで「漫湖湿地祭り」を開催する。クロツラヘラサギについての講演のほか、三角池での野鳥観察会もある。問い合わせは漫湖水鳥・湿地センター098(840)5121。
(慶田城七瀬)