サンゴ礁がはぐくむ「ケラマブルー」をPR 野外音楽イベントも 慶良間諸島が国立公園指定10年 沖縄


サンゴ礁がはぐくむ「ケラマブルー」をPR 野外音楽イベントも 慶良間諸島が国立公園指定10年 沖縄 慶良間諸島国立公園の指定10周年記念事業をPRする関係者ら=8日、那覇市泉崎の県庁記者会見室
この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬

 環境省沖縄奄美自然環境事務所や渡嘉敷、座間味両村、県環境部は8日、慶良間諸島が国立公園指定10周年を迎えるのを記念して各種事業を来年3月まで1年かけて実施すると発表した。関係者は、サンゴ礁が育む透明度の高い「ケラマブルー」の海域保全への取り組みや、国立公園指定の意義などを発信する意気込みを語った。

 慶良間諸島は2014年に陸域3520ヘクタール、海域9万475ヘクタールが国立公園に指定された。指定範囲の大半が海域であることが特徴。指定後には展望台やビジターセンターが整備された。沖縄奄美自然環境事務所の北橋義明所長は「地元の皆さんとともにやってきた10年を振り返り、今後の取り組みを考えていきたい」と話した。

慶良間諸島国立公園指定10周年を記念して制作された普及啓発ロゴマーク(環境省ウェブサイトより)

 座間味村では3月15日午後1時から記念式典とシンポジウムや映画「東京2020オリンピックSIDE:B」上映や河瀬直美監督らによるトークもある。同月16日はクジラ音楽祭が開かれる。渡嘉敷村では、3月16日に阿波連キャンプ場で音楽イベントがあり、県出身ラッパー「OZworld」や村観光大使で「体操のお兄さん」こと佐藤弘道さんらが出演する。

 慶良間を応援する県内企業などでつくる「チームけらま」は3月16、17の両日に慶良間諸島で一斉ビーチクリーンツアーもある。

 記念事業の普及啓発のため、ロゴマークも制作し、ケラマジカやケラマトカゲモドキなど慶良間諸島の生き物を描いた。ポスターなどに使用し10周年をPRする。

 (慶田城七瀬)