最年少での試験合格や資格取得をした子どもを取材すると、その豊かな発想や意欲で光り輝いているように感じる。
当時全国最年少で防災士資格に合格した9歳の少女は、自らの意欲で災害について勉強を始めたという。大人の目を見て、はっきり質問に答える姿勢に驚きがあった。
中1で数検準一級に合格した男子生徒は、私が名前しか知らない定理のことをいきいきと語り、勉強を心から楽しんでいる様子だった。
子どもたちが活躍する情報は、親や学校から支社に多く寄せられる。取材も楽しい。半面、このような話題は自ら探すというより、寄せられるものだ、と自分自身考えている節があった。
沖縄市内の学校で取材を終えた帰り道、生徒が「自分も取材してくださいよ」と声をかけてきた。記者への物珍しさから話しかけてきたと思い、「何かあったら教えてね」と答え帰路についた。
後になって反省した。ニュースを待つのではなく、相手の中の光るものを見つけ出すことが重要な仕事だ。
まずは相手の話を聞いてみるということを基本姿勢にしなければならないと感じた。
私が書きました
福田修平
(沖縄市担当)