「東道盆」「房指輪」…琉球王朝時代の結婚式を再現 こどもの国 沖縄


「東道盆」「房指輪」…琉球王朝時代の結婚式を再現 こどもの国 沖縄 供え物の前で向き合って座る新郎の伊禮周さん(左)と新婦の鈴さん=3月9日、沖縄こどもの国内の「ふるさと園」
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 【沖縄】琉球プロトコール協会(伊禮典子代表)は3月9日、琉球式の結納と結婚式を沖縄こどもの国内にある国指定登録文化財沖縄「ふるさと園」で開いた。

 琉球王朝時代から受け継がれてきた文化を残そうと企画。結納の儀では、沖縄市在住の新郎の伊禮周さん(32)と新婦の和宇慶鈴さん(26)の2人が、琉球料理伝承人が調理したトゥンダーブン(東道盆)料理や沖縄の結納に欠かせないカタハランブー、松風(マチカジ)が供えられた前で、琉球王朝時代の婚礼指輪「房指輪(ふさゆびわ)」の贈呈や固めの盃などの儀式を行った。

 新郎の周さんは「沖縄文化を知ってほしかった。笑顔が絶えない家庭を築きたい」と述べた。新婦の鈴さんは「琉球文化に興味があり良き伝統を継承した。幸せあふれる家庭にしたい」と語った。

 (喜納高宏通信員)