琉球新報朝刊 夏本番！あげな闘牛大会（あげな闘牛組合主催、琉球新報社共催）が21日、午後1時からうるま市石川多目的ドームで開かれる。入場料は男性2500円、女性2千円、中高生千円、小学生以下無料。結びの一番には5戦全勝の拳心と沖縄初登場の川満サリーが激突。シーの2番には目下8連勝と勢いに乗る二代目☆徳王に、昨年のデビュー戦から2勝を挙げている若手牛・錦大龍煌絆（にしきだいりゅうこうな）が挑む。それいけ一角、天願トガイ、ライトは徳之島からの移籍組で沖縄初場所となる。また、試合の合間には大型テレビ4台や草刈り払い機4台などの豪華景品が当たる大抽選会も行われる。
シーの1番に出場する拳心は、鋭く長いトガイーを使い左右のカケ技から腹取り速攻を得意とし全島一チャレンジャー候補にも名前が挙がる実力牛だ。直近では3月に全勝工業勝進龍をわずか52秒で一蹴している。
対する川満サリー（元・ヤンバシ会k―3）は徳之島で1勝1敗の戦績。5月のみずき白神鷹との対戦では、左角が折れるアクシデントに見舞われながらも奮闘を見せ、17分の長期戦の末に惜しくも敗れている。
シーの2番の二代目☆徳王と錦大龍煌絆の対戦はこの大会で最も注目を集めている一戦だ。二代目☆徳王は徹底した守備で相手の攻撃を受け止め、持久戦に持ち込み勝利につなげる。最近では自身の勝ちパターンとして完全に確立しているように思われる。5月の南星戦牛寿との対戦では一度は腹取りを許すも戦列に戻り、25分の長期戦を制している。
一方、錦大龍煌絆は、初戦のゆうな大翔龍、2戦目の名遁怒（なとんどー）戦ともに強烈なツキ・ワリを披露し勝利している。今回で3戦目と経験は浅いが、そのガン角を使った激しい角さばきは高く評価されている。
スタミナ豊富な二代目☆徳王の高い守備力を錦大龍煌絆の切れ味鋭いツキワリで切り崩すことができるかどうかが見どころとなっている。
（平川智之通信員）
