夏本番!あげな闘牛大会(あげな闘牛組合主催、琉球新報社共催)が21日、うるま市石川多目的ドームで開かれた。シーの1番は、拳心が川満サリーに快勝し星を一つ伸ばして6連勝。注目のシーの2番は、期待通りの大激戦となり北部の新鋭牛・錦大龍煌絆(にしきだいりゅうこうな)が快進撃を続ける二代目☆徳王を破り殊勲賞を獲得した。試合の合間に行われた抽選会では豪華景品が当たり顔をほころばせながら喜ぶ観客の姿も見られた。一方で、対戦取り消しや不戦試合が10組中4組と大会自体は後味の悪さを残す結果となった。
超大型ファイナルマッチと銘打たれた拳心と川満サリーの対戦は、ゆっくりとした角合わせから互いに相手の力量や手の内を探るように始まった。両牛とも徐々にエンジンがかかり、つばぜり合いが激しくなった。直後に拳心が強烈な腹取りを繰り出し、川満サリーを一発KOした。
シーの2番中量級スペシャルマッチは、予想通り序盤から錦大龍煌絆の熾烈(しれつ)なツキワリに対し二代目☆徳王が守るといった展開となった。途中、二代目☆徳王も押し込みや右角を使ったワリ技で応戦するが、手数は圧倒的に錦大龍煌絆が上回っていた。しかし、時間が進むにつれて持久戦を得意とする二代目☆徳王の土俵かと思われたが、錦大龍煌絆の攻撃はやまず耐えきれなくなった二代目☆徳王が23分37秒でたまらず敗走した。この勝利で錦大龍煌絆は一気に中量級の上位ランクに駆け上がったことは明確だ。
シーの8番は、初黒星からの復帰戦となる天心嵐がPANKUNの猛攻を受けながらも自分のペースを崩すことなく最後は腹取りで勝負を決めた。
【優勝】拳心【殊勲賞】錦大龍煌絆【敢闘賞】天心嵐
(平川智之通信員)
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