石垣市真栄里地区は市役所や県八重山合同庁舎、県立八重山病院などの公的施設に加え、食料品衣料品などの商業施設も立ち並び、活気にあふれる。豊年祭や獅子舞など伝統行事も盛んで、伝統と繁栄が調和する新興地域として発展を続けている。
真栄里公民館の仲大盛吉幸館長は「昔は70世帯ほどしかいなかった」と懐かしみつつ、「今は市内でも人口が多い方だ」と胸を張る。
多くの年間行事で最も大きなものが豊年祭(オンプール)だ。青年らの旗頭や婦人会の余興などで今年の豊作への感謝と来年の五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する。2日目のムラプールは平得公民館に招待される形で、ツナヌミンや大綱引きを実施する。
旧盆ウークイ翌日は公民館で無病息災を願って演舞する獅子舞も欠かせない。多くの地域住民が駆け付ける中、真栄里伝統芸能保存会のメンバーが勇壮な獅子舞を披露する。
仲大盛吉幸館長からの一言 真栄里は昔から先輩後輩のつながりが強い。伝統継承のため行事には中高校生も参加する。
真栄里地区のメモ 石垣市は四(し)カ字(あざ)と呼ばれる登野城、大川、石垣、新川に人口が多いが、発展著しい真栄里は人口6127人、3246世帯(2024年7月末現在)になっており、登野城、新川に次ぎ市内で3番目に人口が多い。
(照屋大哲)
(金曜掲載)