カニ、月下の放卵 夜の道を渡り海へ 宮城島


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満月の夜、波打ち際で放卵の機会をうかがうカニ=6日午後8時52分、うるま市宮城島(ジャン松元撮影)

 沖縄県うるま市宮城島では、カニが放卵のシーズンを迎えている。

 満月の6日、多数のカニが月明かりに向かって道路を渡り、波打ち際で海中に卵を放出する光景が見られた。

 カニは海岸に近い草地や田畑などに生息する。産卵期になると卵をおなかいっぱいに抱えた雌が護岸や側溝を上り下りし、浜辺へと向かう。

 狩俣奈々さん(30)=沖縄市=は、息子の丞ちゃん(2)らと波打ち際で放卵の様子を観察した。

 「月が上がるのを待ち構えたように海辺で卵を放つ姿に感動した。この時期はカニが道路を渡るので、走行中、見かけたらスピードを緩めて」とドライバーに注意を呼び掛けた。