新型コロナウイルスの水際対策に関する玉城デニー沖縄県知事の21日の会見での一問一答は次の通り。
―空港での唾液採取はいつから始めるのか。
「明日(22日)から始まる。旅行者が発熱や身体的な症状を訴えたらその場で唾液を採取して待機してもらう。医療機関に検体を運び、那覇市内の病院なら30~40分で検査結果が出る」
―任意での協力をどのように呼び掛けるのか。
「あくまでも協力のお願いになるが、発熱者はできる限り確実に検査につなげていくために県が主体的に関わっていく」
―「Go To」事業に懸念がある中、どう評価したのか。
「基本的には県民を守るための感染対策体制の拡充に重点を置くべきだ。県民の日々の生活がしっかり守られることが大事だ。その上で未曽有の経済的打撃を受けている沖縄では、事業者や雇用の維持を考えると、観光客を迎えなければいけないという現実の問題もある。沖縄に来る人に十分な防疫をし、県民に絶対に感染させないという医療体制の徹底した構築を図っていくことが大切だ。いかに県民の安全安心を守りつつ経済を少しずつ循環させていけるかを考えている」
―開始時期は妥当と考えるか。
「妥当かどうかは明確に言えないが、もう夏休みは目の前で23日からは連休が始まる。いろいろな地域の人が沖縄に来るならば、取り組むのは早い方が良い。万全な体制で取り組みたい。そのために関連業界団体にもガイドライン徹底を呼び掛けている。県民は、恐れることなく、新しい生活様式をしっかり守って普段の生活を送ってほしい」