【動画あり】無病と豊作、早苗に祈り  沖縄・受水走水で「親田御願」


社会
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豊作を願い、田植えの儀式を行う仲村渠区民ら=10日、南城市玉城百名の受水走水(ジャン松元撮影)

 琉球稲作発祥の地とされている南城市玉城百名の受水走水(うきんじゅはいんじゅ)で10日、豊作と無病息災を祈願する仲村渠区の伝統行事「親田御願(うぇーだうがん)」が行われた。受水走水の清らかな湧き水の流れる音を聞きながら、仲村渠区の男性3人が田植えをし、1年の豊作を願った。

 「親田御願」は毎年、旧正月後の最初の午(うま)の日に行われる。今年は新型コロナウィルスの感染拡大でまん延防止等重点措置の適用により、人数を制限し、簡素化して実施した。

 田植えをした仲村渠稲作会の大城将紀さん(44)は「行事として親田で稲の苗を植え付けたのは初めてだったので、とても感慨深かった」と話した。 (金城実倫)