門出の空に風船300個…今帰仁中、卒業祝い生徒企画「最高の思い出」


この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報社
環境に配慮したバルーンを大空に放つ卒業生とその保護者と在校生ら=11日、今帰仁中学校中庭

 【今帰仁】今帰仁中学校(大城正章校長)の第19回卒業式が11日に行われ、式典終了後に初企画の「バルーンリリース大作戦」があった。風船が青空に高く飛んで行く様子を、生徒とその保護者は見えなくなるまで空を見上げた。

 コロナ禍で学校行事の中止や縮小が相次ぐ中「中学校最後は最高の思い出を残し卒業したい」と卒業生が計画。推薦内定者を中心に2月からバルーン実行委員会を立ち上げ、今回クラウドファンディング(CF)で資金を募った。

 県内外から設定金額最高額の18万円を超える金額が集まり、余剰金はセレモニーの中で後輩に手渡された。中庭でのセレモニーでは卒業生と保護者ら、在校生がカウントダウンし「バルーン」との掛け声で300個の風船を大空へ放った。

 3年の学年主任の北島幸三教諭は「雨天時は中止になるので飛ばすことができて良かった。環境にも配慮した風船を飛ばし、卒業生が自らアイデアを出し合い決め、成長している姿に感慨深かった」と目を細めた。

 具志川商業に進学する卒業生2人は「高校は地元を離れ、仲間たちと離れ寂しいが、みんなと最後に最高に良い思い出ができ良かった」と空を見上げた。

(新城孝博通信員)