【動画あり】10歳、演歌で全国入賞の快進撃 シャイな性格もマイク握ると一転 渡名喜さん「お客さんの驚く顔、一番楽しい」沖縄市


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歌謡大会で快進撃を続ける渡名喜音愛さん=9日、うるま市赤道の上江田歌謡学院

 【沖縄】奥深い演歌の世界で快進撃を続ける小学生。沖縄市立高原小学校4年の渡名喜音愛(ねね)さん(10)が、10月に岡山県で開催された日本大衆音楽祭(NPO法人日本大衆音楽協会)に出場し、チャイルド部門優秀賞入賞を2年連続で果たした。同大会は「歌の国体」とも呼ばれ総理大臣賞などもある本格的な舞台。11月23日に東京で開催された「全日本カラオケ王座決定戦」でも決勝に出場し、大人を含む全出場者でベスト7に入り、歌唱賞を獲得した。同大会で小学生が入賞するのは過去2例目という。

 渡名喜さんの祖父はうるま市で「上江田歌謡学院」を主宰する上江田健雄さん(67)。2013年に「輝け音楽まつり東京」でグランドチャンピオンになったことがある。

 渡名喜さんは祖父の上江田さんの下で3年前から歌の特訓を重ねてきた。妹の笑羽さん(9)と「渡名喜姉妹」のユニットでも活動している。

 好きな歌手は羽山みずきさん、津吹みゆさん、都はるみさんら。歌唱力の高さで根強い人気のMISIAさんや韓国の男性音楽グループBTSも好きだという。

 11月の大会では羽山さんの「弓ごころ」を小学生とは思えない圧倒的な声量で歌い、入賞を勝ち取った。

 取材時はシャイで口数が少なかったが、ひとたびマイクを握るとスイッチが入り、その場の雰囲気を変えた。

 「お客さんが驚く顔を見せた時が一番楽しい」と話した渡名喜さん。12月21日には上江田さんが9年前に優勝した「輝け音楽まつり東京」の決勝戦に臨む。

(島袋良太)