【動画あり】沖縄各地で目撃された「火球」 大気圏再突入した海外ロケットの破片か


社会
この記事を書いた人 琉球新報社
夜空を流れる火球=国頭村(大山章さん提供の動画から)

 10日午後8時半ごろ、強い光を放ちながら夜空を流れる「火球」が県内各地で目撃された。石垣島天文台は8時33分ごろに火球を観測した。同時間帯は海外のロケットの一部が大気圏に再突入するとの情報があり、その破片が大気の層にぶつかり、燃えながら落下したとみられている。
 
 目撃された火球は数十秒から1分間、長く尾を引きながら夜空を流れた。石垣島天文台の花山秀和室長は「隕石(いんせき)など天然の物体による火球は数秒程度で消えるが、今回のものはスピードが遅い」と指摘。火球の特徴からも、ロケットや人工衛星などの人工物の可能性が高いとした。

 10日午後8時半ごろ、上空で光を放ちながら南から北へと流れる物体は沖縄本島各地でも目撃された。ツイッターなど交流サイト(SNS)上でも多くの目撃情報や動画が投稿された。

 物体の動画を確認した元石垣島天文台所長の宮地竹史さんは「あまり見られない、とても大きな火球だ。『大火球』と言ってもいい」と驚いた。 
 (稲福政俊)

夜空を流れる火球=那覇市の国際通り(動画投稿サイト「YOU TUBE」から)