【動画】リズムに乗って「組踊たいそう」 実演家が披露 「銘苅子」「執心鐘入」盛りこみ 沖縄・なはーと


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「組踊たいそう」を披露する実演家ら=8日、那覇市の那覇文化芸術劇場なはーと

 子どもたちに沖縄の伝統芸能「組踊」に親しんでもらおうと、那覇文化芸術劇場なはーとが「組踊たいそう」を創作し、8日に同劇場で実演家が披露した。監修と作詞を手掛けた県立芸大准教授で舞踊家の嘉数道彦さんは「組踊に興味を持ってもらえたら」と期待を込めた。

 組踊たいそうは、那覇市が8月20日に開催する「サマー・ファミリー・シアター2023~くもじでなつやすみ~」企画の一環で、同劇場である公演組踊版「スイミー」と共に客席の子どもたちと一緒に踊る。今後、市内の子ども園などで実演家が講習する。

 体操には、組踊で必ずある登場人物による自己紹介「名乗り」を唱えのリズムで取り入れた。玉城朝薫作「銘苅子」の天女や「執心鐘入」の小僧なども登場するほか、組踊作品のテーマにもなる親を思う心も歌っている。振り付けは、組踊の所作や琉舞の雑踊を元に創作された。振り付けは舞踊家の阿嘉修さん、作曲は琉球古典音楽演奏家の仲村逸夫さんが手掛けた。

 嘉数さんは「子どもたちに楽しく踊ってもらって、小さな頃から組踊を身近に思えるような環境づくりにつながれば」と語った。

(田吹遥子)