北部訓練場、大型特殊ヘリで重機運搬開始


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米軍北部訓練場のヘリパッド建設工事用重機をつり上げて運搬する民間の大型特殊ヘリコプター=9日午後2時52分、東村高江のN1ゲート付近(諸見里真利撮影)

 【ヘリパッド取材班】東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリパッド建設を巡って、沖縄防衛局は9日、民間の大型特殊ヘリを投入して、工事用の重機やその部品など約1時間で計5回にわたってG地区とH地区ゲート付近に設置された作業ヤードに搬入した。

 環境影響評価検討図書によると、工事に関連する重機などの空輸は1日5回以下、計20回とあるため、残りは15回となる。作業にヘリを使用したのは今回が初。ヘリは伊江島から飛び立ったとみられる。

 ヘリはN1地区ゲート付近に事前に置かれていた資材や重機をつり、5回に分けてH地区付近の作業ヤードに運んだ。約5分間隔で5往復し、午後3時過ぎに作業を終え北西方向に去った。「工事やめろ」などと訴える建設工事に反対する市民の頭上を約40分にわたって行き来した。