【北部】国頭、大宜味、東のやんばる3村にまたがる陸域1万3622ヘクタール、海域3670ヘクタールが15日、国内で33番目の国立公園に正式指定される。分割や拡張でない新規指定は2014年の慶良間諸島以来となる。県内では1972年の西表石垣、慶良間諸島に次いで3番目となる。
9月15日は、やんばる固有種の「ヤンバルテナガコガネ」が発見された日。やんばる3村は、国内最大級の亜熱帯照葉樹林が広がり、やんばる固有の動植物や希少動植物が生息する。政府は「奄美・琉球」として、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産登録を目指している。国立公園化によって開発を規制し、環境を守る体制を強める考え。
「特別保護地区」と「特別地域」指定エリアは、木竹の伐採や立ち入りに一定の規制がかかる。