華やかに平和祈願 首里城で新春の宴 王国時代の儀式再現


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琉球王朝時代、国王らが行った正月儀式を再現した「朝拝御規式」=2日午前、那覇市の首里城公園(諸見里真利撮影)

 毎年正月三が日に開かれている「新春の宴」が1日、首里城公園で始まった。1と2の両日、琉球王国時代の正月儀式「朝拝御規式(ちょうはいおきしき)」の場面が3部構成で、御庭(うなー)で再現された。多くの観光客や家族連れらが、華やかな様式に魅了されていた。第1部の「子之方御拝(にぬふぁぬうぬふぇ)」では、三司官や庶民の代表が参列する中、国王が祭壇に向かい、焼香した。参列者全員が心を一つに、平和を祈願した。

 南風原町から小学生の息子2人と来場した許田(もとだ)美幸さん(44)は「沖縄にいてもなかなか昔のことは分からない。子どもたちも少しずつ理解できる年齢になったので足を運んだ」と話した。息子の重明君(10)=南風原小5年=は「思っていたより、面白かった。(儀式で使う)言葉が中国語だったのでびっくりした」と語った。

 3日は、下之御庭(しちゃぬうなー)で琉球芸能の宴が開かれる。国王・王妃が御庭に登場する「国王・王妃出御」もある。

英文へ→New Year’s banquet at Shuri Castle: Ryukyu Kingdom era ritual performed as prayer for peace