第15回宮良長包音楽賞(琉球新報社主催)の贈呈式と祝賀会が27日、沖縄県那覇市西のパシフィックホテル沖縄で開かれた。宮良長包音楽賞はオペラ歌手、県立芸術大学名誉教授の翁長剛さん(70)、同特別賞は民謡歌手の大城美佐子さん(81)に贈られた。贈呈式で琉球新報社の富田詢一社長が表彰状と記念品、副賞として宮良長包の出身地である石垣市からミンサー織の織物が贈られた。
翁長さんは「私を支えてくれた弟子たち、先生方によってこの日を迎えることができた。これからも楽しく歌っていきたい」と述べた。大城さんは「感謝でいっぱいの気持ち。歌い続けて60年、歌が好きなのでこれからも歌いたい」と喜びを語った。
選考委員長の久高友之さん(那覇市民吹奏楽団常任指揮者)が選考の経過を報告し「翁長さんは県内のオペラの普及に貢献しながら人材育成にも取り組んで来られた。大城さんは若手女性唄者に多大な影響を与えた」と話した。