この冬一番の寒気の影響で、12日昼すぎから午後にかけ、沖縄本島の各地であられが確認された。沖縄気象台によると、午後2時30分から31分に那覇市樋川であられを観測した。宜野湾市や南風原町、南城市などからも目撃情報が寄せられたという。県内であられが観測されたのは、2016年1月以来、約2年ぶり。
那覇市松島であられを目撃した堀川和歌子さんは「寒いと思っていたが、まさか沖縄であられが降るなんて」と驚いた。
12日は県内各地で今季最低気温を観測し、国頭村奥は6・8度(午後5時22分)と10度以下となった地域もあった。気象台によると、寒気の影響は13日まで続き、14日以降は次第に暖かくなる見通し。
あられは、直径5ミリ未満の雲から落下する氷の粒。5ミリ以上だとひょうと呼ばれる。雨まじりに降る雪のみぞれとは異なる。気象台によると12日正午時点、沖縄本島の上空1500メートル付近の気温はマイナス3度程度まで下がり、氷の粒が溶け切る前に落ちてきたとみられる。