【北中城】米首都ワシントンのホワイトハウス前で開かれた埋め立ての賛否を問う県民投票まで新基地建設工事を停止するようトランプ大統領に求める集会と連帯する集会が8日、米軍キャンプ瑞慶覧石平ゲート前であった。小雨が降る中、約200人が参加。市民らは、県系4世のロバート梶原さんが始めた工事停止を求めるホワイトハウスへの請願活動に対し「ありがとう」「勇気をもらった」と感謝し、新基地建設阻止に向け決意を新たにした。
集会は、オール沖縄会議の辺野古現地闘争部の山城博治代表が呼び掛けた。山城代表は「ハワイの県人に感謝し、努力を重ねていく」と意気込んだ。市民らは沖縄民謡「懐かしき故郷」などを合唱し、連帯を確かめた。
梶原さんが2017年に中城村の海外移住者師弟研修生だった際、三線を指導した新垣徳正さん(62)=中城村=も駆け付けた。新垣さんは当時を振り返り「(梶原さんは)ハワイと沖縄のつながりを大事にしていた。沖縄に寄り添い、大きなことをしてくれた」と声を震わせた。
那覇市から参加した座間味洋子さん(65)は「遠い場所のウチナーンチュが共に戦っていることは心強い。日米政府は沖縄の歴史に目を向け、これ以上負担を押し付けないで」と訴えた。
東京都を拠点に居場所を失った少女たちの支援を続ける「Colabo」(コラボ)代表の仁藤夢乃さんは「県外の中高生にも関心が広まっている。私たちの問題でもあることをもっと知ってほしい」と話した。
市民らは連帯を示す拳を空に向かって幾度もかざし、集会を締めくくった。