本島のサトウキビ収穫期は終盤を迎えた。農家は機械をフル稼働し、作業に余念が無い。八重瀬町では14日、農機の周りにサギの仲間が集まり餌の昆虫などをついばむ光景が見られた。
サトウキビ農家として20年以上、生産を続ける野原聡さん(62)=同町富盛=の畑では、1月5日から収穫が始まった。4月5日ごろまで続く。以前は人手に頼っていたが、畑が広範囲に及ぶため、機械化した。ハーベスターで刈り取り、葉落としから裁断、袋詰めまでを一気に行う。
ハーベスターの排気口からはクモやバッタなどサギの餌となる昆虫が吹き出される。土中からはミミズがはい出し、チュウサギやアマサギなどがそれら“ごちそう”を狙って集まる。野原さんは「早朝など多いときは40~50羽飛んでくるよ」と話し、野鳥を傷つけないよう慎重にハンドルを操っていた。