沖縄県沖縄市の動物園「沖縄こどもの国」から6月27日午前10時頃、ヤクシマザル14匹がオリから逃げ出した。原因は飼育員がおりの鍵を閉め忘れたことだった。職員はじめ、沖縄市や消防、警察などが周辺を捜索し、2日後の29日正午までに、全てのサルが無事捕獲された。約50時間に及んだサルの捕獲大作戦を写真と動画で振り返る。
【27日午前10時 14匹脱走】
【27日 園は臨時休園】
【27日午後 子どもたちは集団下校】
【27日午後4時 墓地を逃げ回る】
【27日午後 不安そうに見る子どもたち】
この日は午前中で大人のオス「ぽんすけ」、子どものメス「おちょこ」が捕獲され、日が暮れかかる頃、大人のメス「さばこ」、子どものオス「さばみそ」の親子2匹がサル舎に戻ってきた。27日に〝確保〟できたのは14匹中4匹。
【28日 110人態勢で捜索】
【28日午後3時半 園長が謝罪】
28日に〝確保〟されたのは6匹。午前中に子どもの「こまつな」、ボスザル「さいごう」、大人のメス「おたま」、午後に大人のオス「やくまる」、子どものオス「きゃべつ」、大人のメス「たまこ」がそれぞれサル舎付近や後方の雑木林で捕獲された。
【29日早朝 「せん」と「ちひろ」現る】
【29日午前8時38分 「ちひろ」捕獲】
【29日午前11時32分 最後の2匹捕獲へ】
【29日午後2時半 サル舎に】
残る4匹の捜索が早朝から始まった29日。「千と千尋の神隠し」とネットで話題になっていた「せん」(1歳、メス)が午前7時38分ごろに、午前8時38分ごろに「ちひろ」(7歳、メス)が、ともに園内で捕獲された。さらに正午までに「さばはる」「おはぎ」を捕まえ、14匹全てのサルが無事に確保された。
午後2時から園は会見を開き、神里興弘園長があらためて謝罪した。 14匹全てが無事捕獲されたことを伝える沖縄こどもの国のフェイスブックには「すごい、お疲れさまです」「お猿さんたち無事に戻してくれてありがとうございます」「感謝の気持ちでいっぱいです」「これからも沖縄や全国の子どもたちにとって素敵な動物園をお願いします」「近いうちにお猿さんたちに会いに行きます」など温かいコメントが多数寄せられた。
3日間休園していたこどもの国は30日(日)は通常通り開園する。ヤクシマザル14匹のうち、29日に見つかった4匹は休養するが、10匹は通常通りサル舎で展示する。