女川直送のサンマ配布 北谷に宮城から旬の味


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
女川から直送された生サンマの炭火焼きに長蛇の列ができた復興支援イベント「さんま収穫祭」=19日、北谷漁港

 【北谷】宮城県女川産の焼きサンマ千食を無料で振る舞う復興支援イベント「さんま収穫祭」(同実行委員会主催)が19日、北谷漁港で開かれた。多くの家族連れが訪れ、100メートル以上の列をつくって並ぶほどにぎわった。

 祭りは民謡歌手の堀内加奈子さんらが東日本大震災の被災地・女川町を訪れ、支援物資を届けたことがきっかけで実現した。女川観光協会の会員らが汗をかきながら生サンマを炭火で焼き、一人一人に配った。
 読谷村から訪れた新垣さん一家は家族7人で6食を平らげた。長男・琉央(りゅお)くん(14)は「脂が乗っていておいしい。冷凍サンマとは違う」と話し、女川から直送された新鮮な味を堪能した。
 女川観光協会の鈴木敬幸会長は「日本一の水揚げを誇る女川のサンマを沖縄の皆さんに届けたかった。復興はなかなか大変だが『女川のサンマはおいしい』と思い出してくれることが、復興に取り組む私たちの背中を押してくれる」と語った。