「諦めない」決意新た 寒風の中、県庁包囲2千人


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県庁1階ロビーを埋め尽くし、抗議する市民ら=27日午後1時20分ごろ、那覇市泉崎

 仲井真弘多知事が辺野古埋め立て承認を正式表明した27日、那覇市の県庁前県民広場やその周辺では「知事は政府に屈することなく、不承認! 県民行動」が行われた。25日に続き開かれた今回は、前回より約500人多い2千人超(主催者発表)が参加した。

参加者は県庁を包囲し承認撤回を訴えるとともに、新基地建設阻止に向け決意を新たにした。
 県議会4会派(社民護憲、県民ネット、共産、社大)や沖縄平和運動センター、統一連、平和市民連絡会が主催した。
 この日、那覇の最高気温は16・5度。平年気温より3・8度低く、時折小雨も降った。主会場となる県民広場は、午前10時前までは人もまばらだったが、11時ごろには人であふれ返った。
 新聞やテレビで知事が承認する報道がされたこともあり、訪れる人々の表情は厳しく口は真一文字に固く閉じていた。ただ行動前の「沖縄を返せ」の合唱やシュプレヒコールが起こると互いを鼓舞するように声を上げ、熱気は一気に高まった。
 午後0時15分の包囲行動では、肩を寄せ合いながら500メートルを超える県庁の周囲を包囲。赤字に黄色で「屈しない」と書かれたプラカードを曇り空に突き上げ、怒りの輪で仲井真知事に抗議した。
 ヘリ基地反対協議会の安次富浩代表委員は「知事が裏切ったとしてもわれわれは諦めないし屈しない」と決意を述べると、会場から「そうだ」と賛同する声や指笛が鳴り響いた。