海保、抗議へ暴言 仲間解放求める船長に「腐れナイチャー」


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 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴い新基地建設の作業が進む名護市大浦湾で4日、新基地建設に抗議する市民に対し海上保安官の1人が「腐れナイチャーや」と発言し、抗議行動を制止しようとした。

拘束された仲間の解放を求める船長らに対して発言した。この日は海上行動で初の救急搬送者を出したほか、強引な確保・拘束も見られ、新基地建設に反対する市民らは「人権侵害だ」と海上保安官の言動を問題視した。
 この日は午前9時25分に市民抗議船4隻とカヌー7艇が市瀬嵩の浜を出発。臨時制限区域を示すように設置されている大型浮具(フロート)内で抗議行動を展開した。同10時20分すぎ、スパット台船の組み立て作業の中止を求めている最中、海保による確保が始まった。
 その中でカヌーに乗る男性に対し、複数の保安官が海に飛び込み取り押さえようとしたため男性は落水した。助けようとする抗議船の船長らの手を振り払いながら保安官が拘束した。さらに、この行動に抗議の意思を示した市民船に保安官4、5人が一斉に飛び移り、市民男性1人を押し倒しながら確保した。
 これら強引な確保に抗議していた別の市民船の船長に対し、保安官の1人が発言した。
 発言について第11管区海上保安本部の担当者は「調査しているところで、現時点では把握していない」と回答した。
 発言について、沖縄に移り住んで15年余になる船長の相馬由里さん(37)は「県内、県外出身という区別なく、沖縄県民の思いを受け止め、発信したい人が辺野古に集まっている。発言は悲しいことで、撤回してほしい」と述べた。