非常に強い台風15号は、23日から24日にかけて先島地方と本島地方の一部を暴風域に巻き込みながら北上した。沖縄気象台によると、石垣市登野城で23日午後9時16分、1941年の統計開始以降最大の71メートルの最大瞬間風速を記録した。
石垣市伊原間では電柱数十本が倒れたほか、県内各地で車の横転、倒木、歩道崩落などの被害が出た。琉球新報の調べで、石垣市や本島で11人がけがをし、最大で258人が自主避難した。沖縄電力によると、24日午前6時時点で、先島諸島で最大約2万2600戸が停電した。
台風15号は24日午後9時現在、屋久島の西南西約180キロにある。中心気圧は940ヘクトパスカルで非常に強い勢力を維持しつつ時速35キロで北東に進み、本島地方から遠ざかりつつある。25日の沖縄地方の沿岸海域は4~7メートルのうねりとなる予報。
石垣島地方で暴風警報は22日午後10時29分~24日午前5時47分の1日半以上続いた。一方で台風の速度が上がったため、沖縄本島地方では24日午前5時14分~午後4時26分と約半日の警戒となった。
各地の最大瞬間風速は23日午後10時18分に新石垣空港で67・4メートル、23日午後5時17分に竹富町大原で58・9メートル、24日午前10時7分に久米島空港で54メートルを記録。
総降雨量は石垣市登野城で22日午前0時~24日午前7時に294・5ミリ、多良間空港で22日午前0時~24日午後4時に194ミリ、久米島町謝名堂で22日午前0時~24日午後7時に181・5ミリを観測。1時間雨量は23日の石垣島で65ミリ、24日は伊是名島で57・5ミリの非常に激しい雨が降った。
台風15号は24日午後9時現在、中心気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートル。