【今帰仁】13歳の藤代鼓哲さんによる「コテツの個展」が10月27~29日の3日間、今帰仁村兼次にある宿泊施設「SOMOS OKINAWA」で開かれた。
鼓哲さんは横浜生まれで、0歳8カ月で今帰仁村へ移り住んだ。母の有香さん(45)の影響で2歳から絵を描き始めるようになった。動物や虫が好きで、これまで毎日キャンバスに描き続けた動物など、100点を越える作品を仕上げた。その絵の初めての個展を開催し、父で大工の徹也さん(45)が大、小の木枠の額縁をすべて手作りした。
鼓哲さんは当初、ペンで作品を描いていたという。ある時、色をつけないと表現できない動物がいて、色付けすると世界がさらに広がった。それから生き物をさまざまな絵の具で表現するようになった。
3日間、多くの来場者が訪れる中、庭にある大きなガジュマルの木陰で鼓哲さんは、その日描きたい動物を実際にキャンバスに表現した。下書きなしで、頭の中でイメージしながら筆で仕上げる姿に、来場者が見入っていた。
鼓哲さんは「これからも面白くてかっこいい生き物たちを描いていきたい」と話す。現在、自宅では犬、猫、2匹のニワトリとカメのお世話をするなど、大の動物好きだ。
(新城孝博通信員)