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知念賢祐さんが絵画展 28日から那覇 欧州の自然描く


知念賢祐さんが絵画展 28日から那覇 欧州の自然描く 創作活動に励む知念賢祐さん(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 当銘 千絵

 伊江島出身で、約50年にわたりフランスを拠点に空手家(ワールド王修会、沖縄小林流空手道古武道連盟会長)として活動してきた知念賢祐さんによる絵画展「油絵と水墨画の共宴」が28日、那覇市のパレットくもじ6階、那覇市民ギャラリーで開幕する。ヨーロッパや沖縄で出合った風景や自然、植物などを描いた作品約50点が展示される。6月2日まで、入場無料。

 知念さんはフランスで空手を教える傍ら、独学で墨絵と油絵を学んだ。海外在住時、空手の弟子や関係者からさまざまな土産やプレゼントをもらう機会が多く、そのお礼として習字で漢字を書いたり、墨絵を描いてあげたりしたことが絵を始めるきっかけになったという。

 2004年にはパリで開催された著名な絵画展「サロン・ドートンヌ」に油絵を出品している。

 主な作品は自然を題材にした具像画で「自然そのものから学ぶことが多い」という。自然の出す色合い、雰囲気、距離感などを感じるには、自分自身の感受性や人間的な深さが大切だと感じているといい、できるだけ現場へ足を運び描くことを心がけているという。

 知念さんは「好きで絵を描いてきたが、継続し成長を目指して頑張る限り、必ず結果として表れるということをぜひ感じてほしい」と述べ、多くの来場を呼びかけた。

 (当銘千絵)