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村踊り にぎやかに 伊江・川平区 18年ぶり組踊りも


村踊り にぎやかに 伊江・川平区 18年ぶり組踊りも 18年ぶりに披露された組踊「忠臣身替の巻」=11日、伊江村の村農村環境改善センターホール
この記事を書いた人 Avatar photo 金城 大樹

 【伊江】伊江村は11日、国の重要無形民俗文化財に指定されている伊江村の村踊りを披露する2023年度伊江村民俗芸能発表会を村農村環境改善センターで開催した。同発表会は1980年度から、伊江村の貴重な文化遺産である村踊りを継承する目的で、村内八つの区が持ち回りで出演しており、今年は川平区が担当。同日、約40人の川平区民が約半年かけて練習した踊りを披露した。

 伊江村の村踊りは「二才踊り(にせうどぅい)」と呼ばれ、(1)伊江島で創作された踊り(2)本島や他地域から伝わった踊り(3)本土の影響を受けたヤマト系芸能の三つがある。

 発表会では、川平区で継承保存する組踊「忠臣身替の巻」が18年ぶりに披露されたほか、同区にしかない「真河の(まーがぬ)上」や、琉球王朝時代、薩摩藩や江戸登りに同行した当時の伊江村民らが、桜を見たことを歌にしたヤマト系芸能「見れば」など計29演目が披露され、観客らを楽しませた。

 「真河の上」を踊った内間智仁さん(43)は「緊張したが、相当練習したのでうまく踊れた。今後も継承していきたい」と話した。

(金城大樹)