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30歳以下の若手写真家の作品展 21日まで浦添の平敷兼七ギャラリー


30歳以下の若手写真家の作品展 21日まで浦添の平敷兼七ギャラリー 展示作品を背に「ぜひ多くの人に見てもらいたい」と話す出展者ら=15日、浦添市の平敷兼七ギャラリー
この記事を書いた人 Avatar photo 当銘 千絵

 沖縄で写真表現に取り組む30歳以下の若者たちを対象にしたワークショップの受講生12人による成果展「Here We Go」が、浦添市城間の平敷兼七ギャラリーで開催されている。主催は、2023年に県文化振興会の助成を受け発足した非営利の写真教育団体「New Photographer`s Okinawa U―30実行委員会」。

 出展者らは23年2月と8月にあったワークショップで、現役で活動する写真家の講師から、撮影やレタッチの技術のほか、作品のテーマづくりなどを学んだ。今回の成果展に向けても作品の選定や具体的な展示方法などについて講師陣の指導を受けながら、会場を作り上げた。

 全国高校写真選手権大会「写真甲子園」で優勝経験もある宮古島市出身で現在は神戸市在住の平良有理佳さん(19)は、ワークショップを通して「沖縄や島の良さを改めて見つめることができた」と語る。これまで審査員の傾向に合わせて撮影することも多かったが、経験豊富な講師陣や仲間から学びを得る中で、自身が作品を通して伝えたいものがより明確となり、創作活動への意識も変わったという。

 講師を務めた写真家の野村恵子さんは「各受講生の成長ぶりは目を見張るものがあった。どの作品にも努力の成果が表れている」と評価した。県内で活動する若手がつながりを強固にすることで、沖縄の写真表現の場がより充実すると助言した。

 成果展は21日までで、午前10時~午後6時。入場料500円、高校生以下は無料。

 (当銘千絵)