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沖縄芸能連盟、50周年で記念誌 先達の足跡「道しるべに」


沖縄芸能連盟、50周年で記念誌 先達の足跡「道しるべに」 (左から)宮里孝夫副委員長、前川朝文編集委員長、玉城正治副委員長、長浜眞勇副委員長=3月14日、那覇市泉崎の琉球新報社
この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 沖縄芸能連盟が創立50周年記念誌「藝道無窮」をこのほど、発刊した。同連盟の歩みや、戦前戦後に琉球芸能をつないだ先達の足跡などを弟子らの証言を元につづった。前川朝文編集委員長は「芸能関係者の道しるべになる一冊。手にとってほしい」と語った。

 沖縄芸能連盟は1967年3月に結成。その2年前の琉球新報社の社屋完成に伴って集まった芸能関係者を中心に組織結成の機運が高まったという。玉城盛義が初代会長を務めた。琉球芸能の正しい発展と保存育成を目的に、公演や琉球新報古典芸能コンクールの審査などに携わっている。

 記念誌では、玉城盛重、渡嘉敷守良、新垣松含、玉城盛義、親泊興照、宮城能造、大宜見小太郎、真喜志康忠などの先達たちの写真や経歴、弟子の証言を掲載。研究者の寄稿や功労者の記録などもある。

 記念誌の編集は2017年から始まったが、コロナ禍などで中断した時期もあり、実質3年半で完成した。「藝道無窮」というタイトルについて宮里孝夫副委員長は「芸の道は尽きないという意味。積み重ねてきた芸の道を未来に受け継いで発展させる思いを込めた」と語った。

 500部を発行した。芸能連盟事務局で販売している。問い合わせは同事務局、電話098(865)5255。

(田吹遥子)