3月に亡くなった、NPO法人「沖縄恨(ハン)之碑の会」共同代表で作家、山之口貘賞詩人の安里英子さんを語る会(同実行委主催)が19日、那覇市古島の教育福祉会館で開かれた。約100人が集まり、リレートークをしながら安里さんの人柄や功績などを振り返った。
実行委員会の糸数慶子さんは安里さんの著書で沖縄のリゾート開発などについて書いた『揺れる聖域』について触れ「沖縄の島々が気づいたら軍事要塞化されていることに心を痛め、島々を回って増補版を完成させた。これからもっと活躍してもらいたかった」と話した。
安里さんの姉妹や息子ら家族も出席し、幼少期の思い出などを語った。
長男の和晃さんは、「母は反権力や反軍事の思想を持っていた。琉球の自由な自治を見たかったのだと思う」と話し、次男の拓さんは「5人きょうだいだが、一人一人に平等に大事にしてくれた」と振り返った。
(中村優希)