第58回琉球古典芸能コンクール(琉球新報社主催)の安冨祖流三線優秀部門の審査が31日、那覇市の琉球新報ホールであった。21人が受験し、9人が合格した(応募者は23人)。合格率は42%だった。棄権者2人、失格者6人。
合格者は次の通り(敬称略)。
七五三掛弘江(那覇市)今村剛一(鹿児島県)東馬英子(岡山県)小坂井洋子(東京都)倉持利明(宮古島市)新嵩凛花(豊見城市)新崎則光(那覇市)恒吉博之(宮崎県)大角博子(岡山県)
琉球古典芸能コンクール審査講評 受験力量に疑問
全体的にレベルが低い。優秀部門に受験する力量があるか、師匠がきちんと見極めて受験させてほしい。
リズムが安定せず、勘所(つぼ)がとれていない。声の高さが音程に合っていない。弾き損じも多い。弾き始めから最後まで気を抜かないでほしい。中には終盤で間違える人もいた。
安冨祖流に伝わる技法「手様(てぃーよー)」がない人がいた。手様がないと節回しや節入りができない。受験者だけでなく、師匠も手様を研究してほしい。
師匠との対面での稽古が足りていないと感じる。稽古をして、体に染み込まさないと昔節の節は出てこない。体で覚えていくことを心がけてほしい。(幸喜信明、照喜名進、渡名喜康広、花城英樹)
(7月27日の安冨祖流三線新人部門審査員は大城貴幸、玉城和樹、照喜名智、平田邦夫、又吉由美子)