第58回琉球古典芸能コンクール(琉球新報社主催)の野村流三線優秀部門の審査が3日、那覇市泉崎の琉球新報ホールであった。48人が受験し、31人が合格した(応募者は60人)。合格率は64.5%だった。棄権者12人、失格者5人。合格者は次の通り。(敬称略)
高良久美子(南風原町)知花栄汰(読谷村)新城あかり(同)石川友菜(名護市)濱野智彦(兵庫県)大城柚月(うるま市)兼謝名希実(読谷村)新居昭生(南城市)佐藤啓喜(沖縄市)光岡朝子(宜野湾市)上地豊蔵(名護市)佐々木義史(南風原町)久高まおり(うるま市)宮城汰成(中城村)宮良美紅(沖縄市)中谷拓実(宜野湾市)神田結菜(沖縄市)知念美佐紀(読谷村)兼城愛佳(うるま市)大沼謙介(茨城県)石川未侑(うるま市)鈴木茜(埼玉県)比嘉一朴(名護市)長浜実(宜野湾市)高松大智(那覇市)岸本かのん(名護市)江口武志(福岡県)江上千沙(東京都)箕輪美奈子(同)上江洲静香(那覇市)末吉元気(中城村)
琉球古典芸能コンクール審査講評 声に伸びと響き 歌情けもある
多くの合格者が若い人だった。とても勉強しているのがわかる。頼もしい。節入りもちゃんとしていた。声に伸びと響きがあった。歌も情けがあり、歌味が出ていた。
不合格者は、呑(ぬ)み吟(じん)が吐き出しになり、息づかいが短くなっている。呼吸法がなっていない人が結構いた。三線の弾き方について、リズムが悪いところもある。日頃から曲の流れを意識して稽古してほしい。
弦声が同じところがあるが、声が先に下りて、弦が後に下りる人がいた。弦声の不一致があった。
(大城幸雄、香取美恵子、儀保明美、城間盛秋、新垣和則、玉城利和、仲宗根朝儀)