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安冨祖流三線、最高部門に16人合格<琉球古典芸能コンクール> 


安冨祖流三線、最高部門に16人合格<琉球古典芸能コンクール>  琉球古典芸能コンクール
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 第58回琉球古典芸能コンクール(琉球新報社主催)の安冨祖流三線最高部門の審査が4日、那覇市の琉球新報ホールで行われた。17人が受験し、16人が合格した(応募者は17人)。合格率は94%だった。失格者1人。棄権者はなし。合格者は次の通り。(敬称略)

 金城ひとみ(那覇市)中島由美(東京都)佐藤靖浩(千葉県)岡村聡士(東京都)ゲスリング・マイヤ(那覇市)津波古孝太(南風原町)山城麗子(糸満市)潮平剛(宜野湾市)喜納恵美子(那覇市)喜友名可奈子(豊見城市)大城希里(那覇市)日比野眞由美(神奈川県)飯塚奏絵(神奈川県)大城眞幸(那覇市)渡會眞澄(那覇市)村田智香子(米国ハワイ州)


琉球古典芸能コンクール審査講評 大曲によく集中 希望持てる結果

 全体的にレベルが高い。よく稽古をしていると感じた。大曲をよく集中してやっていた。

 歌は良かったが、勘所が外れてもったいない人もいた。初心に返ったつもりで研究してほしい。「十七八節」は丸拍子が多い曲。安冨祖流の技法「手様(てぃーよー)」がしっかりできていないために、拍子が取れていない人がいた。発声ができていない人、声量が小さくて聞きづらい人がいた。「十七八節」のテンポを速めたまま後半を歌い、表層的に聞こえる人もいた。

 だが、若い受験者で高得点の合格者も一定程度おり、安冨祖流として将来に希望が持てる結果だった。

(上地正隆、上間宏敏、照喜名進、照喜名朝國、仲嶺伸吾)