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野村流三線で最高20人合格<琉球古典芸能コンクール>


野村流三線で最高20人合格<琉球古典芸能コンクール>
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 第58回琉球古典芸能コンクール(琉球新報社主催)の野村流三線最高部門の審査が5~7日の3日間にわたり那覇市の琉球新報ホールで行われた。57人が応募、37人が受験し20人が合格した。合格率は54%だった。棄権者20人、失格者5人。

 合格者は次の通り。(敬称略)

 松明磨美(大阪府)柳沢乙穂(神奈川県)吉満楓立(沖縄市)幸地輝空(名護市)金子貴子(神奈川県)真壁洋太(東京都)伊佐七海(沖縄市)波平宇宙(浦添市)伊波陽香留(うるま市)上地久幸(読谷村)岡山格(東京都)比嘉俊一(沖縄市)長尾毅(東京都)比嘉秀樹(北谷町)吉田岳人(名護市)高橋鉄二(東京都)浦沢リツ子(千葉県)新里拓海(中城村)片桐登喜夫(愛知県)角谷大輔(那覇市)

審査講評 棄権者多く練習不足か

 棄権者が多かったのが大きな反省点。練習不足だろう。最高賞を受けるまでの2年間で、全ての対象曲をこなせるようにしてほしい。

 登場時の三線の持ち方、姿勢、着物を着た状態での演奏など、所作が気になる人がいた。事前に対策を。発音ができていない人がいた。口形を意識して。「十七八節」では低音の研究が必要。勘所(つぼ)が気になる人がいた。調弦後の確認がおろそかな人がいた。掻音(かちうとぅ)と打抜音(うちぬぢうとぅ)の違いを理解して演奏してほしい。

 最高賞らしい演奏があって良かった。工工四を忠実に演奏するだけでは表現できない、審査員を引きつけるような演奏をする受験生もいた。今後に期待がかかる。

 (糸数昌治、内間悦子、潮平浩佑、徳原清文、仲宗根盛次、仲宗根巴津美、山内昌也)