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太鼓優秀8人 新人11人合格 <琉球古典芸能コンクール>


太鼓優秀8人 新人11人合格 <琉球古典芸能コンクール>
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 第58回琉球古典芸能コンクール(琉球新報社主催)で太鼓の新人部門、優秀部門の審査が31日、那覇市の琉球新報ホールで行われた。

 新人部門は12人が受験し、11人が合格した。合格率は91・6%。失格者なし。優秀部門は9人が受験し、8人が合格した。合格率は88・8%。失格者なし。合格者は次の通り。(敬称略)

 【新人部門】髙良英汰(那覇市)松元媛叶(うるま市)大城愛紗(読谷村)金城温己(宜野座村)神守七佳(浦添市)池原心寧(うるま市)花木奏(南風原町)浅香千宥(石垣市)金城心菜(石垣市)仲村環(うるま市)藤城唯夏(金武町)

 【優秀部門】永井みゆき(南城市)小森信(神奈川県)川口京子(神奈川県)新城美代子(南風原町)川口優星(石垣市)金城知恵留(石垣市)新里菜友(宜野座村)大保小百合(糸満市)

演奏技術向上 体の軸は大事

太鼓新人

 昨年に比べてリズムは良くなったが、「かぎやで風」から「鳩間節」にかけて、曲に合わせるのではなく段取りを追いかけて打っている感じがした。曲に対する思いを持って。口元、目線、上半身が動く人がいた。流会派や系統の形が崩れている人もいたので各団体で見直した方がいい。

 入退時の姿勢や着付けが適切でない人がいた。受験に通ることが目的になっているので、太鼓への向き合い方を先生は指導してほしい。

 若い受験者が増えているのは喜ばしく、演奏技術は上がっている。また挑戦してほしい。

(西山裕子、神谷みつ子、江幡妙子、石川智加、横目大通、比嘉東成)


太鼓優秀

 太鼓を打つときの視線が定まっていない。太鼓を見ずに打つので中心から下をたたいている。太鼓を見て的をめがけてたたくようにしてほしい。手首の使い方など基本ができていない人もいた。体の軸がぶれない姿勢が大事。姿勢を改めて。「高平良万歳」では、踊りの雰囲気、口説から入る音の出し方や刻みなど、曲をうんと聞いてほしい。

 全体的には良かった。音を楽しむことを意識して稽古してほしい。

(大底紀子、瑞慶覧薫、友利恵子、平田エリ、福原敬、山城愛子)