有料

ザ・サキシマミーティング20周年 「Top Islands」発売、19日ライブ


ザ・サキシマミーティング20周年 「Top Islands」発売、19日ライブ アルバムとライブの告知に訪れた「THE SAKISHIMA meeting」の新良幸人(右)と下地イサム=9月30日、那覇市の琉球新報社
この記事を書いた人 Avatar photo 嘉手苅 友也

 沖縄と宮古、八重山の三つの言葉を歌詞にちりばめるスタイルのユニット、新良幸人と下地イサムによる「THE SAKISHIMA meeting(ザ・サキシマミーティング)」が9月30日、3rdアルバム「Top Islands」(アライズ、税込み3千円)を発売した。島唄、エイサー、ジャズ、ポップスなどを表現した。洗練されながら親しみを感じる独自の音楽性に磨きをかけた12曲を収録した。活動20年を記念したライブ「第9回新意地豊年祭」を19日午後6時、桜坂劇場で開く。

 アルバム名の由来を新良は「世界地図を北と南で逆にしたら先島が一番上になり、アジアの入り口になる。愛嬌(あいきょう)を込めた」と話す。アルバム名に2人の意地も感じる。

 収録曲は、ライブのテーマソングとして作曲した「先島音頭」や、島の子どもたちの成長を歌う「ボーレボーレ」、三線が普及する上で惜しい一面を風刺した「尺に触れ」など、あらゆる視点から島々の風景を描く。今アルバムでは新良が歌い、下地がコーラスを担う。

 ユニットは2004年に活動を開始した。「表現したいことに一番合う」「美しい響き」で歌詞にはめる言葉を意識し、歌詞をつづってきた。当初は三つの言葉で歌うことに批判的な声も寄せられることがあった。間違った言い回しにならないようにしたり、地元の人や資料で確認したりするなども重ね、今のスタイルを確立させた。

 新良は「全然違う島同士だからこそ面白くて続いた」と20年を振り返る。下地はファンに感謝しながら「2人から生まれるものを素直に表現していきたい」と意気込んだ。

 ライブのチケットは前売り4千円(当日500円増し)。詳細は(https://arize.jp/the-sakishima-meeting-home/)から。問い合わせはアライズ、電話098(911)6442。 

3rdアルバム「Top Islands」(提供)