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「美百合」好成績を維持 県の種雄牛後代検定


「美百合」好成績を維持 県の種雄牛後代検定 肉用種雄牛を選抜する現場後代検定で枝肉を確かめる県の職員ら=14日、南城市の県食肉センター
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 県の肉用種雄牛を選抜する現場後代検定が14日、南城市内であった。前評判の高い「美百合」は脂肪交雑基準(BMS)ナンバーが全体平均で9.9となり、途中経過ながら県内で歴代最高の成績を維持している。

 検定では、種雄牛から生ませた子牛(去勢、雌)の枝肉を調べて能力を確かめる。美百合は6月の去勢の検定で、主要な評価項目のBMSナンバーが13頭平均で10 .0 と県内では前例のない二桁台に乗った。枝肉重量も548.7 キロと好成績だった。

 雌6頭の枝肉重量は平均506.6キロと、雌も500キロを上回った。雌はあと2頭の検定があり、年内に最終結果が出る見通し。14日の検定に出された枝肉で総合評価が最も高かった生産者は山城畜産(うるま市)だった。山城力也場長は「重量もありサシも入るので、(口溶けなどに影響する)MUFAムーファ)をしっかり上げるようにしたい」と話した。

(當山幸都)