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上半期の観光客数は419万5900人 コロナ禍前の水準へ回復進む 前期比4割増、水際対策の緩和で外国客が戻る 沖縄県


上半期の観光客数は419万5900人 コロナ禍前の水準へ回復進む 前期比4割増、水際対策の緩和で外国客が戻る 沖縄県 那覇市の国際通り(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 與那覇 智早

 県文化観光スポーツ部は25日、2023年度上半期(4~9月)の入域客が前年同期比40%(119万8300人)増の419万5900人で、3年連続の増加となったと発表した。国内観光客は、台風の影響のあった8月を除き、コロナ禍前の水準まで回復している。外国客は国際航空路線やクルーズ船の再開が進んだことで段階的に回復しつつある。

 国内客は同22・2%(66万5900人)増の366万3400人だった。5月8日に新型コロナが5類感染症に移行したことや全国旅行支援による需要喚起などにより、前年より増加した。

 下半期は、修学旅行の入り込み数が前年度を上回る状況であることや県外発の大型クルーズ船の寄港があることなどから、さらなる回復が見込まれる。

 昨年期は100人だった外国客は53万2500人となった。22年10月に水際対策が大幅に緩和されたことを受け、前年度同期比で大幅に増加した。一方で、中国本土便など一部航空路線の運休が継続していることなどから、19年度同期比で67・2%(108万9千人)減となった。

 9月単月の入域客数は対前年同月比43・5%(21万5400人)増の71万100人だった。全国旅行支援の宿泊客割引再開による需要喚起、FIBAバスケットボールワールドカップ2023の開催や沖縄全島エイサーまつりなど、県内イベントの開催などから好調となった。19年同月と比較すると、12・3%(9万9200人)減だった。 (與那覇智早)

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