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沖縄本島の路線バス・タクシーの乗務員が10%超減少 19年度比 コロナ禍で離職や就職離れ


沖縄本島の路線バス・タクシーの乗務員が10%超減少 19年度比 コロナ禍で離職や就職離れ 那覇バスターミナル(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 謝花 史哲

 沖縄本島の路線バスを運行する那覇バス、琉球バス、沖縄バス、東陽バスの主要4社の乗務員数が2022年度末時点で、新型コロナウイルス感染症が流行する前の19年度末時点から103人(12%)減の758人となったことが7日、分かった。県議会11月定例会で金城敦企画部長が明らかにした。

 タクシー乗務員も減少し、22年度末時点で、19年度末時点から974人(13.2%)減の6400人となった。仲村家治氏(沖縄・自民)への答弁。

 バス乗務員数は、県バス協会を通じて聞き取りしたという。19年度末時点で乗合バスに従事していた乗務員は主要4社合計で861人だった。コロナ禍で乗客数が激減し、それに伴う計画的な減便なども影響し、離職や就職者減につながったとみられる。

 コロナ禍の制限が緩和され通常運行となった後も乗務員不足は課題となっており、人手不足や乗客数減少を背景に今年は一部路線の減便が続いている。

 タクシー乗務員は、県ハイヤー・タクシー協会によると、法人と個人合計で19年度末時点の乗務員数は7374人だったが、6400人まで減少した。

 (謝花史哲)