県内に事業拠点を置くクラウドサービスのドリーム・アーツ(東京・山本孝昭社長=写真)がこのほど、東京証券取引所グロース市場に上場した。山本社長が、那覇市の琉球新報社を訪れ、上場や県内拠点の活動を強化していく方針などについて報告した。
同社は1996年に設立。2012年に子会社のドリーム・アーツ沖縄を発足し、14年に石垣市に24時間365日稼働のクラウド監視センターを稼働させた。
20年にはドリーム・アーツ沖縄を吸収合併し、那覇オフィスとして再出発。重点戦略拠点に位置付け、業務を分担してきた。売上高は18年以降の3年間は横ばいだったが、クラウド事業を伸ばすことに成功し、22年は大幅な増収増益につなげ23年10月にグロース市場に上場した。
山本社長は「BCP(事業継続計画)の観点から一極集中はよくない。今後は製品開発チームが那覇オフィスでもできることを期待し、人員規模を広げていく」と話した。
(謝花史哲)