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貨物機整備 本格参入へ 那覇・MRO社 日本貨物航空と提携


貨物機整備 本格参入へ 那覇・MRO社 日本貨物航空と提携 MROの格納庫(資料写真)
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 全日空グループや沖縄県の企業などが出資し、5年前に那覇空港で業務を始めた国内唯一の航空機整備専門会社「MRO Japan」(MJP)が、成田空港を拠点にする貨物専門航空会社、日本貨物航空(NCA)とジャンボ機の整備で業務提携することが6日、航空関係者への取材で分かった。10日に那覇空港で調印する方針。これまで旅客機や小型機を中心に整備してきたが、貨物機の事業に本格参入する。

 MJPは取材に「契約は成立しており、準備が完了する1月から始める」と回答している。新型コロナウイルス下、国内航空各社の整備受託が増え業績を伸ばしていた。今回の提携で一層の業務拡大や技術力向上につなげたい考え。ジャンボ機は国内でNCAだけが運航を続けている。

 MJPや関係者によると、月に1度、成田空港に整備士を派遣し、ジャンボ機では約千時間の飛行ごとに行う「A整備」と呼ばれる作業を担う。エンジンやブレーキ、操縦室の点検などを機体が到着してから次に出発するまでの間に実施する。機体の塗装作業を中心とした那覇空港での定期整備を受託する方向でも調整している。

(共同通信)