MRO Japan 貨物機整備に参入　成田空港に整備士を派遣

　航空機整備を専門とするＭＲＯ　Ｊａｐａｎ（ＭＪＰ、那覇市）は10日、成田空港を拠点とする貨物専門航空会社の日本貨物航空（ＮＣＡ、千葉県）とジャンボ機の整備で業務提携を結んだ。

　これまで旅客機や小型機が中心だった業務から貨物機の事業に本格参入する。両社は同日、那覇空港で調印式を開き、今後順次、各整備業務で連携していくことを確認した。

　ＭＪＰの高橋隆司社長は「今回の提携を契機にスキル向上に加え、ほかのエアラインの需要を取り込む可能性を広げることになると思う」と話した。

　月に1度程度、成田空港に整備士を送り、約千時間の飛行ごとに行う「Ａ整備」と呼ばれる作業を請け負う。30日から派遣を始める。
　エンジンやブレーキ、内部の点検などを機体が到着してから次に出発するまでの間に実施する。来年以降は、ＮＣＡ機の塗装作業を中心に那覇空港での定期整備受託も予定している。