沖縄の労働法違反率78%、全国上回る 2022年、最も高かった業種は?


沖縄の労働法違反率78%、全国上回る 2022年、最も高かった業種は? 沖縄労働局
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 沖縄労働局は5日までに、2022年に労働基準監督官が是正を指示した「定期監督等」の県内違反率は前年比6ポイント増の78・4%だったと発表した。3年ぶりに増加に転じた。全国平均より7・8ポイント高かった。業種別で宿泊や飲食を含む「接客娯楽業」が94・2%と最も高かった。20~21年は70%だった。急激な悪化に、同局は「観光需要が増大して人手不足が深刻化した結果、影響が出たのかもしれない」と分析した。

 事業場の不適切な労働条件や安全措置などを認めた場合に「定期監督等」違反となる。22年の実施事業場は1696件だった。業種別で2番目に違反率が高かったのは建設業の77・5%だった。全業種で最も多かった違反内容は安全基準の27・9%だった。

 労働者の申し入れを受けた申告事業場は297件で、うち違反は129件。内容別では賃金不払いが最多の216件で全体の約7割を占めた。違反が100件に上った。

 (謝花史哲)