内閣府が実施する「OKINAWA41フォト・かりゆしコンテスト」の表彰式が23日、那覇市の沖縄総合事務局で開かれた。新型コロナの影響で表彰式の開催は5年ぶり。県内での開催は初。
かりゆしウエアのデザインコンテストは、応募300件から最優秀賞に湯浅和美さん(50)=福井県=の「海中は花盛り」が選ばれた。海と沖縄の豊かな生き物たちを描いた。デザインしたかりゆしをまとった湯浅さんは「伝統あるかりゆしウエアに(デザインを)選んでいただいてありがたい」と喜んだ。
フォトコンテストは応募1418件の中から、大臣賞(最優秀賞)に野口亜希子さん(46)=神奈川県=の「今日から友達」が選ばれた。家族旅行で訪れた恩納村で撮影。コロナの行動制限で友だち作りができなかった4歳の娘がシーサーに向かって「おともだち」と言いながら駆け寄った瞬間を捉えた。野口さんは「賞をいただき、家族旅行の思い出がますます良い思い出になった」と笑顔で語った。
22日にコンテスト結果を発表した自見英子沖縄担当相は、野口さんの作品に「沖縄で楽しい時間を過ごせたということや心の温かさが伝わってくる」と頰を緩ませ、カラフルな湯浅さんのかりゆしを「非常に美しい沖縄の海を表現していただいた」と評した。
フォト部門では大臣賞受賞作品のほか、審査員を務めたお笑い芸人のガレッジセール、護得久栄昇さん、写真家の北島清隆さんらが選んだ作品にも審査委員特別賞などが贈られた。
(與那原采恵、安里洋輔)