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時代に合った 画期的改正だ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 立命館大の二宮周平名誉教授(家族法)の話 共働きで育児も分担する父母は今や珍しくなく、「別れても子どものことは一緒に考えたい」と願う親の力強い支えとなる。時代の変化に合わせ、離婚後の親権の在り方を選べるようにした画期的な改正だ。
 親権をどうするのかを話し合う場面では、養育費や面会交流についても熟考する機会となる。これらに関し離婚時の取り決めが低調な現状の改善が期待される。
 ただ、子育てに関し父母が取り決める「共同養育計画」の策定や、子の養育について考える親向け講座の受講義務付けなどは十分審議されておらず、政府は今後も導入の検討を続けてほしい。